1/24 SUBARU IMPREZA WRC '98MONTE-CARLO
プラモ作りを再開して、いろいろと手を出してきましたが、Hobby Japan誌等でガンプラのテクニックを仕入れたせいか、どうも技術に走りがちで、やれ継ぎ目消しだのパテ盛り成型だのと組むのにかなりパワーが必要になっていることに気づき、その結果なかなか一つのキットを完成できずにいることが、負担に感じ始めました。趣向を変えて取り組んだカーモデルも、同じ発想で改造し始めた結果、作業を継続するには気持ちが乗っていないと面倒にさえ思えてきました。いかに技巧を懲らそうとも、最終的に完成できなければ満足は得られません。かといって、余暇を利用して組む身には、常に全力をプラモにかけられるわけでもありません。
折しも行きつけのプラモ屋で目に付いたこのキット、スバリストの仲間入りをしたせいか妙に心惹かれ、在庫処分特価だったこともあり、ストレート組みで仕上げるには手頃な素材と感じ、取り組むことにしました。初めての田宮製品でもあります。
実際に組み始めると、とまどうことばかり。まず、ガンプラと違い成型色という発想がありません。パーツは全てブルー単色。ボディーカラーをイメージしていると思われますが、ボディは塗装するつもりなので、結局全塗装が必要になります。気の短い私としては、完璧を期すことは出来そうにないので、見えるところだけ塗装すると割り切って、組説に従いボディ以外は水性塗料の筆塗りにすることにしました。ところが、下回りを形にしてみてまたびっくり。上の写真のクリアパーツも塗装指定があったのですが、これを塗装したら、その中は結局見えないことになります。せっかく塗ったのでクリアのまま組み付けましたが、この経験から、手を抜くならまず仮組みして見えるところの見極めが必要と知りました。
内装を仮組みしてみました。ガンプラとの大きな違いがまたここに。カーモデルの場合、各パーツはそれ自体で形が出来ている場合が多く、継ぎ目消し作業はほとんどありません。そのかわり、ディティール再現性が高いせいか、細かいパーツが多くしかもスナップフィットではないので、固定は接着剤頼み。従ってこの仮組み状態までにもピンセットでパーツを置く必要があり、しかもちょっと触ればバラバラになります。実際に接着する際は、接着剤をいかにはみ出さないようにするかに気を遣うことになります。継ぎ目消しを前提とするガンプラとは正反対です。
ディティールが細かく再現されていることは嬉しいのですが、ボディの窓から見えるのはせいぜいこの程度で、室内灯でも仕込まない限り細かい塗り分けも判別できそうにもありません。そこで、コクピット以外は単色を吹いて仕上げることにします。細かいデカールの貼付という今までにない作業も待っています。
そうは言っても、タイヤが付けば車らしくなるので何となく嬉しいものです。ホイールさえも成型色のブルーでしたが、この金色はエアブラシで我ながらきれいに吹けたかなと自画自賛(笑)。
塗装でパール塗料の上澄みを吹いたり、デカールを90度間違えて貼るといった愚行を経て、どうにか完成しました。ゼッケンはG4 Macに敬意を表して4に決定。競技車のドアミラーはドライバー側だけですが、好みであえて左右両側につけました。最後のクリア処理も、思うように艶が出ず、多々不満は残りますが、それはこれからの課題として、最後まで仕上げたことに意味があります(笑)。