1/700 愛宕

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平成15年5月12日起工 平成15年7月12日竣工

子供の頃夢中になったのは、怪獣、サンダーバード、そしてミリタリーが三本柱だったと思います。ミリタリーといえばゼロ戦と戦艦大和に代表される大日本帝国海軍に一番夢中だった気がします。プラモの師さいとうさんはウォーターラインシリーズに夢中だったとの話を聞いてから、フルハルモデルしか組んだことのない私には新たな興味が湧いたのでありました。尽きない興味(笑)。

子供の頃は大艦巨砲主義、大和と武蔵以外は脇役でしかありませんでしたが(笑)、今となってはそれ以外の方に興味が向くのは副作用でしょうか。さりとて初めて手がけるWL、いきなり難度の高いものに手を付けて投げ出すのも避けたい。そこで、適度に武装も勇ましい巡洋艦から愛宕を選びました。このキット、限定版として売られていますが、通常版との違いはこの冊子が付いているだけ。

さてさて、初めてのWLは組立の段取りから悩みます。世に出回る解説本に頼らず、ない知恵絞って考えた段取りは、塗り分けが三色なので、1)甲板色を塗ってマスク、2)艦底色を塗ってマスク、3)組めるだけ組んで艦体色を塗って仕上げ、であります。各パーツを塗ってから組立という工程が苦手だから半ば強引にこうしたのですが、果たしてうまくいくのか?。

甲板接着後、隙間をパテ埋めしましたが、モールドを傷つけたくなかったので作業には苦労しました。しかも、砲塔を固定するポリキャップを仕込むのを忘れる始末(涙)。処理後、甲板色を塗るために、接着部にマスクゾルを塗りました。後で塗料を削るよりは楽だし失敗も防げます。下地にFinisher'sのファンデーショングレイを吹き、甲板色にはピットロードのリノリウムを使用。

甲板色をブラシしてマスキング。この頃から段取りに疑問が生じ始めましたが、今となっては突き進むしかなし(苦笑)。並行して艦橋も組み立てます。

艦底色を塗ってマスキング。どうせ見えないんだから、艦底部はここまでやらなくてもいいものを。

艦橋部を組んで、砲塔部他パーツと併せて艦体色を塗装。下地にタミヤのスプレーサフを吹き、GSIクレオスの艦体色(2)横須賀海軍工廠色を使用。この辺は史実と違っても気にしません(笑)。艦橋部の入り組んだところまで塗料が回るか不安でしたが、細吹きで時間をかければ塗料がたれることもなくうまくいきました。それが楽かどうかは別問題ですが。ミリタリーものは多少のムラもウェザリングと見なせるのでお気楽モードで楽しみます。砲塔キャンバス部はセールカラーがなかったので白とタンの混色。

煙突等のつや消し黒を塗って、細部をタッチアップして補って、最後につや消しクリアに若干の艦体色を混ぜたものを吹いてやって完成。

出来上がってみると、やはりマスト類は太さが気になります。エッチングパーツが使われるのも納得しますが、自分が使えるかどうかはまた別問題。

 

砲身にもパイプパーツを使えば、仕上がりがよくなりそうです。艦橋と舷側にはピンバイスで穴開け加工。菊の御紋は位置が下過ぎるかな?。

煙突部の格子を再現する自信がないのでピンバイスで穴開け加工。丸穴ですが気にしないことにします。クレーンには伸ばしランナーでワイヤーを追加してみました。

 

工期約2ヶ月。中だるみがなければ1ヶ月で仕上がったかな?。