1/700 加賀
平成15年7月13日起工 平成15年9月6日竣工
軍艦といったらなんてったって空母!、なのですが、いきなり手を付けるのは躊躇したものの、それでも二番目の起工となりました。一番好きなのは赤城ですが、スーパーディティール版はすでに幻。運良く加賀SD版が手に入ったので、エッチングパーツも未体験なのに無謀にも取りかかりました。いろいろ情報を集めるとこれまた奥が深い。手を広げすぎると途中で投げ出しかねないので、その辺は加減して。
しかし、日本にこんなに空母があるなんて知りませんでした(笑)。子供の頃は真珠湾攻撃の6隻と信濃が全てだと思っていたのですね。
このキットにはバラスト固定パーツがありません。さいとう師匠のアイディアをお借りして、プラ板で固定。
舷側の窓モールドをくり抜いて、伸ばしランナーで手摺りを追加。エッチングパーツ利用が一般的ですが、姑息に節約。
艦橋は特にディティール追加をしていませんが、窓をピンバイスで開けて、各パーツを念入りにすりあわせ。手摺り部分はアルテコによる接着で隙間を埋めます。
空母の顔、甲板は勇気を出して凸モールドを全て削り、木甲板をケガいてみました。
艦首舷外通路は左舷側を削り取り、機銃座へのタラップをプラ板で追加。
艦首甲板の錨鎖モールドを削り取り、超極細チェーンに交換。瞬着での接着には苦労しました。しかし、もう少し太い方が見映えがしそうです。
艦首の錨は追加パーツに交換するので、モールドを削り取り、パテで裏打ちしておきました。
艦尾スポンソン支柱を切り取っていたら、右舷のスポンソンが折れてしまいました(涙)。アルテコで修復。
木甲板部を塗装したら、ケガキ過剰であることが発覚(涙)。溶きパテで埋めて、組立後の塗装では塗料が回りにくそうな部分と一緒に艦体色を塗装。
このキットは左舷側の考証が甘いというのが定説です。プラモの師さいとうさんからお借りした資料を参考に、舷側構造物をプラ板で作成。右舷側は無加工とします。
自作した構造物を接着、スポンソン支柱を真鍮棒に交換しました。ディティールの完全再現を目指すつもりはないので、軍艦らしく見えることに主眼を置いたお気楽加工です。
ガレージ塗装の身には雨天では艦体塗装待ち。その間に内火艇、カッター類を筆塗り。艦載機と違い使い回し不能なので、毎回あるこの作業にはちょっと飽きてきます。
天候が回復したので塗装に取りかかります。艦体はさほど技はいりませんが、甲板はライン塗り分けでマスキングの鬼。
この写真ではわかりづらいのですが、マスキングの甘さと重ね塗りの根気のなさで、かなり落胆した出来となってしまいました(涙)。
竣工しましたがまだ艦載機がありません(笑)。艦体色はGSIクレオス佐世保海軍工廠標準色、木甲板は同タンと茶の混色の上からクリアオレンジとクリアイエローをムラになるように吹きました。考証は無視していますが、真珠湾開戦時のイメージがベースです。制動索は当初伸ばしランナーにするつもりでしたが、空中線用に仕入れた黒ハリスを利用。一方、アンテナがエッチングパーツで強度に不安があり、張り線は省略。