1/700 長門

BACK

平成15年9月7日起工 平成15年12月13日竣工

加賀の製作でエッチングパーツの効用を知ると、今後もできるだけ使ってみたくなってしまいました。加賀のようにキットにエッチングパーツが同梱されているものは一般に限定商品で、気づいてみると流通在庫がほとんどだったため、あわてて買い漁った一つがこの長門です。

長門は大戦後ビキニに沈むまで、連合艦隊旗艦もつとめた歴戦の名艦であり、いつかは組んでみたいと思っていました。これまで巡洋艦、空母、駆逐艦と組んできたので、初挑戦の戦艦で艦種も一巡することに。

錨鎖モールドをチェーンに置き換え。今回はフェアリーダーも追加してみます。1.2mmプラ板を接着して、デザインナイフとヤスリで形を整えますが、まだコツがわからず不格好。しかも少々大きすぎました。

0.5mmプラ角棒で舷外電路を追加。ややオーバーディティールですが、見映えはいいかなと。
艦底はいままで接着しただけでしたが、今回はパテ埋めして艦体との面一を目指しました。が、苦労した割にはまだ不満が残っています。

戦艦は甲板構造物の形状が複雑で、甲板との塗り分けも必要なため、一般的な塗粧(っていうそうな)工程である艦体色、甲板、艦底色の順に塗り分け、そこに構造物をアッセンブリー状態で接着することにします。

艦体はGSIクレオス呉海軍工廠色。甲板はピットロード甲板色にしたら明るすぎて好みに合わなかったので、上からクリアオレンジやクリアレッドや茶を適当に混色して何度かムラになるように吹き重ねて木甲板風に。

艦体の塗粧を終えたいわゆる進水状態から、いよいよ艤装。煙突後部機銃座裏には梁モールドがあるのにの、なぜか支柱がパーツ化されていないので1mmプラ棒で再現。

煙突後部のパーツを紛失していることが判明(涙)。幸い形状が単純だったので、プラバンでスクラッチしました。

主砲の砲身を真鍮パイプに交換してみました。シャープなシルエットではあるけれど、迫力にいまいち欠けるのは、オーバースケールな0.9mm径とはいえテーパーがかってないからでしょうか。真鍮パイプへの換装は20cm砲以下がよろしいかと。

艦橋の張り線用に、張り線支持部を真鍮棒で追加します。細かい作業ですが、仕上がりできっと報われると信じてがんばります。

甲板構造物を概ねアッセンブリー状態に組みあげ、いよいよ手摺りの取付です。加賀の時と違い、のりしろが一切ありません。点付けを試みるも論外。さいとう師匠の助言により、真鍮線で支持棒を追加してみました。しかし、結局私の技量と根気には合わないようで(苦笑)、手摺りの切り離し時に足を長めに残し、甲板に開けた穴に差し込む作戦に変更。

どうにか手摺り取付を終え、艤装も大詰めを迎えます。脱着で壊したくなかったのでず~っと我慢してきた(笑)砲塔もやっと取り付けでき、戦艦らしくなっていくこの時が一番わくわくする工程かも。しかし、このあとさらに難関の張り線作業が待っています。

ようやく竣工です。工期は予定を一ヶ月オーバーしてしまいました。