1/700 利根

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平成16年1月25日起工 平成16年4月17日竣工

エッチングパーツ同梱の限定商品を買い漁ったうちの一つです。艦首に主砲4門を装備した独特の姿は買ってから気に入りました。

ディティールアップのポイントは、なんといっても後部甲板の軌条傾斜部でしょう。

このように艦体と一体化した傾斜部を、トラス状にしようというわけ。そのためにはどうしても切り取らなければなりません。

周囲のモールドを傷めないように、マスキングテープで保護してやります。

カッターもホビーソーも使えそうにないので、ピンバイスでくり抜くことにしました。

大まかにくり抜いたあと、カッターとヤスリで仕上げてどうにか成功。思ったより大変ではなかったのは幸い。しかし工程としてはまだやっと半分。

プラ板でふさいだところ。傾斜部で隠れるので、それなりに仕上げます。

付属のエッチングパーツに、魚雷発射管のシルエットがありますが、あまりに寂しいので、ピットロード製艦船装備セットVIの発射管パーツをおごることにして、艦体を開口しました。

こちらはお約束のディティールアップ。20cm主砲は0.5mm真鍮パイプに、艦首錨鎖はミニチェーンにそれぞれ換装。

ピットロード艦船装備セットの連装高角砲。防盾が左右分割式なのですが、その接着には難儀。それ故のディティールの細かさではあろうけど、ちょっと閉口。

作業停滞の原因だった、魚雷発射管の装着。内甲板を一枚板にするつもりでしたが、突起が多くて位置合わせに苦労しそうなので、各々に作ることにしました。どうせ外からはほとんど見えないし。でも、その見えないところにディティールの細かいピットロード艦船装備セットのパーツをおごるのもちょっと複雑な気分。

艦体と甲板の隙間がどうにも目立つのでパテ埋め。パーツの精度が高ければ不要な作業だし、モールドを生かすには自ずと埋め方にも限界があるので、手間の割に効果も満足度も上がらない作業です。

初めて窓枠のエッチングパーツを使ってみました。使用したのはジョーワールドの1.3mm幅MSピッチ。艦橋パーツが小さく把持が困難なので、窓枠モールドの切削に一番苦労しました。出来栄えを見て報われるといいなぁ。

0.5*0.25のプラ棒で舷外電路を追加。オーバーディティールですが、見映えがするのでよしとします。これがあるとないとでは、印象がかなり変わります。

問題の傾斜軌条部。この細かさでどうやって見当合わせをするか悩んだのですが、やはり勘に頼らざるを得ない(苦笑)。プラ板を切り出して傾斜部のサイズを決めたら、上部をマスキングテープでとめて蝶番とし、プラ棒の足をつけることから始めました。

足が決まったらいよいよトラス。断面を柱に合わせて斜めにするなんて芸当は無理なので、とにかく接着第一でそれなりに。塗粧を考えると軌条部全体を後付けにしたかったのですが、強度が不安なのでこの時点で甲板に接着。

隙間を溶きパテで埋めてやりました。軌条は伸ばしランナーで。

あとは地道に組んで竣工。艦載機は愛宕からの借り物ですが。

零式水偵を搭載して、しつこく画像追加。