PowerKeyBoardlessADBの製作

ご意見、ご感想はこちらまで。

BACK
HOME

配偶者優先機7600でハングル語を扱うようになったのでハングルキーボードを物色したのですが、簡単に見つかるのはDOS/V用ばかりでした。しかし、DOS/V用といえどもUSB接続なら使えるのではないかと購入。ところが導入してみると問題発覚。DOS/Vキーボードなので当然パワーオンキーがありません。まあこれは本体のスイッチで対応できるとして、このキーボード、USBケーブルが長さは十分なものの直付けで、しかもUSBポートがありません。なるほど、確かにDOS/V機はマウスも本体接続でケーブルが長い。しかしMacはマウスをキーボードに接続するのが前提なので、マウスケーブルはたいした長さがありません。長いADBケーブルの手持ちはあったのですが、メス−メス延長コネクタはありません。それにMac使いたるもの、手元のキーボードでパワーオンしたいのが性であります。

電子工学の師匠にしてプラモの師でもあるさいとうさんが、Apple Pro Keyboardを使用するにあたり、やはりパワーオンにこだわってPowerKeyBoardlessを開発しました。私のこの悩みを話したところ、ADBで作ればいいとの助言をいただき、ダメ元で挑戦してみることにした。


素材はジャンクなApple Keyboard IIですが、上はさいとうさん提供のマレーシア製、下はキートップを外して洗ったら反応が滅茶苦茶になったメキシコ製です。パワーオンキー部分の基盤の大きさがこんなに違います。単なる電源スイッチなので、小さい方を採用。


糸鋸をひいて不要部分を切りました。切った跡をカッターで削ってみると割と簡単に削れました。こんなことなら切りしろを残して切ればよかったものを、勝手に固いと思い込み、残したいところぎりぎりで糸鋸を引いたため、残すべきところも若干削ってしまいました。実験しないで勘に頼って作業するあたり、いかにも文系の発想です。


全体を400番のペーパーでやすり、上下を合わせて、開口部をプラ板で目隠しして瞬着で接着しました。ボード部がないため、トップカバーの開口部前端がたわんでパワーオンキーが誤作動するのを、プラ板が支えとなって防止することを兼ねています。梨地をあきらめれば焼けも落とせますが、手持ちで一番粗目の400番では役不足だったので適当に妥協。しかし、白いプラ板なんか使うと、冷極陰管仕込みたくなってしまいますね!>さいとう師匠。


こんな感じで使います。余談ですが、DOS/Vキーボードなので、Windowsキーがコマンドキー、Altキーがオプションキーになり、配置が逆になりました。また、コマンド+オプション+なにかのキーボードショートカットや、キーボードからの強制再起動は出来ません。ハングル文字がキートップに表示してありますが、たぶんその通りに打てているのだろうとしか私にはわかりません、皆ハナモゲラに見えるので。