ENGL Gig Master 15

突然STUDIO22が鳴らなくなった。通電はしているので、自力ではやらないと決めていたパワー管の交換も試したが直らず。プリ管交換の勝負は費用的に見合わせ。4年前に(結果的に)大枚はたいでオーバーホールしたが、もともと古いものなので、再度のオーバーホールするなら買い替えたほうが得策だろうと考えた。GP1101を常用しているのであわてて更新することもなかろうと思ったが、いざアンプを鳴らせないとなると、なかなか不便でもあった。
当面アンプの更新は考えていなかったので、FXも選定していなかったが、ミニヘッドには興味を持っていた。セパレートアンプは巨大だし、とても自宅で鳴らせるものではないが、ミニヘッドなら十分満足できる。折からの円高もあり酔った勢いで(笑)MINI Rectifierの個人輸入を試みたところ、MESAの方針で個人輸入には応じないと返事が来て落胆したこともあった。
ミニとはいえどもキャビと揃えると現有機よりも高さが増すので、置き場所を考えるとやはりコンボが現実的と思ったが、また古い機種をオーバーホールすることも避けたかったので、これといった候補がないまま過ごしていたところ、これに遭遇した。箱ボロ特価品、つまり中身は普通の新品だから問題なし。ENGLの予備知識はなかったのだが、ごつい外観やノブの形は好み。GSP1101を併用するのに必要なセンド&リターンも装備。さらにパワーソークを搭載し出力が15W〜1W可変でラインアウトも可能とスペック的には理想的。試奏しても悲しいかな素性を確認できる腕も耳も持ち合わせていないので、YouTubeのインプレ動画を確認したところ、クリーン、クランチからディストーションまで無難にこなすようなので、導入に踏み切った。
ヘッドなので当然キャビが必要だが、幸いSTUDIO22はスピーカーがジャックを介して接続するタイプなので、キャビの代用になる。スピーカーはオーバーホール時にジェンセンに載せ換えたばかりだし、処分も面倒なので、当分この組み合わせでしのげばいいかと。ただし置き場所は難ありで、普段はヘッドを縦置きにしてSTUDIO22の横に置き、使う時にセットアップする手間がかかる(涙)。
実際に鳴らしてみると、確かにいろいろ音が作れる、メモリ機能が欲しい(笑)。STUDIO22では高音をあげてもややこもった感(それが味なのかもしれないが)があったが、これはそんなことはない。プレゼンスがないが、多分不満は感じないだろう。

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